損害賠償請求の対象

遷延性意識障害は、いわゆる植物状態のことを指します。後遺障害等級の認定では、最も重い1級1号にあたる遷延性意識障害。その損害賠償請求の対象が、幅広くなってくるのも当然のこと。自賠責保険からは、上限4,000万円とする保険金が支払われますが、将来的な医療費だけでなく介護費なども請求の対象となり、高額な損害賠償の請求をすることになるのが一般的です。特に保険会社との争点になりやすい4点については、専門的な知識を持った弁護士から主張してもらうことをおすすめします。

遷延性意識障害の損害賠償請求でトラブルになりやすい4点とは、1つめが生活費控除についてです。遷延性意識障害の場合、被害者は寝たきりになってしまうため、加害者側からは将来的な生活費がそれほどかからないのではないかと判断されがち。実際には、介護の必要性など、さまざまな高額費用がかかるものですが、生活費という意味で反論されやすいのも事実です。2つめは、在宅介護になるにあたって、将来の介護料に否定的になられること。3つめは余命制限、4つめは分割払いを希望される定期金賠償です。

いずれの問題も、一般には反論しにくい事項でもあり、類似の判例にくわしい弁護士に相談するのが解決への糸口となります。